川中経営の社員コラムのコーナーお勧め図書 › > お勧め図書(021--040)粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯(お勧め図書・040)

粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯(お勧め図書・040)

粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯(お勧め図書・040)
 著  者:城山三郎
 出版社:文藝春秋 (1992/06)
 価格:470円

 城山三郎は結構好きで、何冊か持っているが、その中でこの本はタイトルに惹かれて購入した。

 描かれている石田禮助(1886~1978)は、三井物産に35年在職して代表取締役を務めた後、
78歳で財界人から初めて国鉄総裁(第5代。昭和38年~44年)に起用された。
 最初に国会に呼ばれた時の自己紹介が「粗にして野だが卑ではないつもり」。
自分は粗暴で野蛮かもしれないが、卑しくはない。

 自分を「マンキー」(山猿)と呼び、明治人の一徹さを持つ。物産では華々しい業績を挙げた(儲けた)が、
晩年は「パブリックサービス」に徹した。就任後まもなく起こった「鶴見事故」に衝撃を受けるが、
以後は事故防止に情熱を燃やし、予算を巡って政府や国会とやり合った。
給与もわずかしか受け取らなかったし、勲章も断った。
思ったことをそのまま言うため、国会でも労使間でもさまざまな問題を起こすが、やがて理解者は増えていった。
「野心も私心もない。あるのは素心だけ」と評された。

 背筋を伸ばした会心のライフスタイル、”本物”の人生を描いた一冊である。
卑ではない、筋の通った人生。こんな言葉が似合う人生にしたいと思う。

(小澤孝之)


このブログ記事について

このページは、鯖江の税理士が2006年12月20日 18:16に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「2006年12月の「社長の一言」」です。

次のブログ記事は「2007年01月編 亀水由紀」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。