著 者:新井 満
出版社:講談社
ISBN:4062121247
(2003/11)
価格:1,050円
相方を亡くして落ち込んでいた母親に、
ある住職の奥さんが「読んでみて」と渡してくれた本。
海外で読み継がれてきた、作者不明の12行の英語詩に
作家の新井満が日本語訳をつけたもので、風景などの写真に一篇の詩をのせただけの、
シンプルかつ美しい体裁に心が引きつけられます。
詩の内容は、死者が生者に語りかける形で(死者から生者に、です)、
「私は死んだけれど、『千の風』になって(他のものに生まれ変わって)
空を吹き渡っているのだから、お墓の前で泣かないで」というようなもの。
読んだ後、何かしら懐かしいような、
開放されたような気分になっていることに気が付きます。
大切な人を失った時、どんな慰めの言葉よりも、
この一冊の本が悲しみを癒やしてくれるかも、と思うのです。
(2005年9月7日 小澤孝之)
千の風になって(お勧め図書・025)